季節の移ろいが知らせる時間の経過は時に非情で
おはようーろんてぃー。
柚紗雪です。
今日はちょっと感傷的。
良ければお付き合いください(^^)
本日の目次はコチラ↓
~秋の訪れと夏の終わり~
日曜の夕方、僕はゆっくりゆっくり走っていた。
明らかに運動不足の脚と心肺を労わるように、ゆっくりゆっくり走っていた。
限界は早めに来た。走るのはストップ。そして今度はゆっくりゆっくり歩き始めた。
流れの遅くなった風景に目が留まる、五感が反応する。
いつもより傾いている夕陽となんだか涼しい風。
夏の終わりを告げていた。
とすれば秋が来る。秋はもう準備運動を始めているだろう。
僕が休養に入ったのは5月。
そこから春が過ぎて梅雨に入り、明けるとともに熱い夏が来た。
学生が夏休みに入り、マンションが少し騒がしくなった。甲子園が始まった。
球児たちの夏を涼しい部屋から見ていた。
そして夏が終わる。
季節が変わる度、過ぎた時間を実感する。
もういつの間にか秋だ…。
母は、「やっと3か月かぁ」と言っていたが、
自分の中では
「もう3か月も経ってるのかよ…」
である。
~今の自分は想像できたかい?~
1年前の自分では全く想像できなかった”今”。
1年前どころか、半年前の自分でも想像していなかった"今”。
5年前の”今”は新規採用職員として文字通り一生懸命働いていた。
それがこんなことになるなんて…思いもしなかった。
そういえば、ちょうど10年前もきつかった。
~18歳の苦難~
18歳、高3である。絶賛受験生だった僕だが、受難の1年だった。
中学に入った妹は不登校になり、両親は離婚した。
そのせいで夏には、僕の生まれた家であり母の実家でもある家から今のマンションに引っ越した。
ちょっとハイにもなっていて、引越の段ボール箱の上で勉強してみたりした。
夏休みには、奨学金の申込書を書いた。1種と2種両方だ。
理由は詳細に事実を書いた。
「両親が離婚し、父親が借金を残したのでとても払えません。」と。
我ながら、こんな夏を過ごして現役で受かったらカッコいいなと思っていた。
そして第一志望の国立大学に受かった。
よく分からないが、落ちる気がしなかった。それはプライドだろうか。
もちろん浪人は出来ないし、私立に行ったとしてもカツカツだった。
だから、凄くカッコよかった(笑)
実は僕の高校からその大学に現役で受かるのは5年だか6年ぶりの快挙だった。
友達や先生、色んな人が祝福してくれた。
そんなカッコよさを手土産に意中の女の子をデートに誘うのだが、彼氏がいた(笑)
彼女は元々志望校が一緒だった。
だが、内申点も良かった彼女は途中で指定校推薦に切り替えており、
受験は一足も二足も早く終わっていたのだ。
受験をまたずにデートに誘うなどしても良かったのだが、
当時の自分はとても二兎を追える気はしなかった。正直いっぱいいっぱいだった(笑)
結局僕は勉強を選ぶのだが、そんな最中に他校の誰かと付き合っていた。
なんてカッコ悪いんだ、自分(笑)
今なら自信を持って言える。
「さっさと行動しろ!!!!」と。
お前が勝手に生んだ恋の卵を中途半端に温めたところで、何も生まれないのだと。
というか、
二兎を追った方がカッコいいじゃないか!!と。
ちなみに、そうやって始まった大学生活だが、
呑みウェーイみたいな感じがアホらしくてついて行けず、
何ともな4年間を送ることになる(笑)
…
~28歳の苦難~
そして今。
この1年どう過ごしたら僕は「カッコいい」だろうか。
適応障害に打ち勝つことだろうか。
「打ち勝つ」は何だか違う気がする、「受け入れて飲み込んで…」だ。
言い方は悪いが、一回適応障害になってしまった以上、
きっと、ぶり返す恐怖みたいなものと向き合いながら過ごすことになる。
だから、打ち勝つなんてものじゃなくて、
肩を組んで一緒に仲良く歩いていくべきものなんだ。
そんな自分にとって過ぎ行く時間は敵となるか味方となるか…。